おかあさんといっしょの新しいキャラクターをご存知ですか?
新人形劇「ファンターネ!」の放送が2022年4月4日から始まりましたね。
おかあさんといっしょの人形劇は1960年から始まっており、かつては黒柳徹子さんや大山のぶ代さんなど広く名前が知られた方々も声優を担当されてきました。(ちなみに私は、にこにこぷん世代です。笑)
今回新しく始まった「ファンターネ!」のキャラクター達の声優を務めているのは誰なのでしょうか?
また時代の流れとともに、おかあさんといっしょの人形劇も「多様性」を重視した設定となってきています。
「ファンターネ!」の設定とともに、これから子ども達に伝えていきたい多様性へのメッセージを考察していますので、よろしければご覧くださいね。
おかあさんといっしょの新しいキャラクターとその声優は誰?
おかあさんといっしょで新しく始まった人形劇「ファンターネ!」のキャラクター達と、それぞれ担当されている声優さんをご紹介していきますね。
<みもも>

設定 | 年齢 | 性格 | 声優 |
カッパの女の子 | 3歳 | なんでもやってみたい!元気な女の子 | 平田真菜 |
<やころ>

設定 | 年齢 | 性格 | 声優 |
ひょうたんの子供 | 3歳10ヶ月 | もの知りでまじめ | 折笠富美子 |
<ルチータ>

設定 | 年齢 | 性格 | 声優 |
ライオンの男の子 | 5歳 | 陽気でお調子者 | 入江玲於奈 |
声優さんのお仕事というのは、担当されているキャラクターや人物に魂を吹き込むような作業だと思っているのですが
その声色やトーンによって見ている側のキャラクターや人物に対するイメージが変わるので、作品の仕上げに関わる重要なお仕事だなと個人的に感じています^^
おかあさんといっしょの新しいキャラクター設定から見る多様性

3人のキャラクターのチョイス
「ファンターネ!」に出てくるキャラクターはそれぞれ、「カッパ・ひょうたん・ライオン」と「想像上の生き物・植物・動物」とバラバラです。
かつてのキャラクターは、動物のお友達同士であったり、鬼の仲間同士であったりとどこか見た目も共通するものがある設定が多かったように思います。
私はこれを、「人間だから」「動物だから」「植物だから」という見方から一度離れて、共存しているという感覚を大切にしよう、というメッセージなのではないかと感じ取りました^^
前作「ガラピコぷ〜」との共通点
おかあさんといっしょの人形劇の前作「ガラピコぷ〜」でも、すでに多様性を重視した設定となっていたようです。
「ガラピコぷ〜」では、ウサギの女の子のチョロミー・オオカミの男の子のムームー・ロボットのガラピコという登場人物でした。
「ファンターネ!」のやころはひょうたん、「ガラピコぷ〜」のガラピコはロボットと、どちらも性別のないキャラクターがいますね。
そして「ガラピコぷ〜」のチョロミーは”活発な女の子”、ムームーは”内気な男の子”という設定に対し、
「ファンターネ!」のみももは”元気で失敗を恐れない女の子”、ルチータの”夢はバレエダンサー”です。
「男の子は強くたくましくないといけない」「女の子はおしとやかにしておくべき」というような概念を持たなくていい、そんなメッセージのように感じます^^
女の子が先頭に立ってたくましく活躍してもいいし、男の子がバレエダンサーを夢見るのも自由のはずですよね!
うちの息子はとてもピンク色が大好きで、初めて自転車を購入するときも「ピンクがいい!」と言い続けました。
アイボリーにピンクのポイントが入った自転車にしたのですが、ある日公園で練習をしていると「それ誰の自転車?」と小学生の男の子に声をかけられました。
私が「彼のだよ」と伝えると「え、なんか女もんみたい」と言って去って行ったのです^^;
その男の子がそう感じたのも仕方がないと思う一方で、息子にはそういう声を気にせずのびのびと「好きなものは好き」という姿勢を貫いてほしいと思った瞬間でした。
キャラクターの環境
「ファンターネ!」のルチータは遠くの島からファンターネ島にやってきたため、ファンターネ島についてはよく知らないという設定です。
日本だけではなく世界のどこでもあり得ることですが、
私たちは自分たちとは違うルーツの人のことを、「自分たちとは違う」という認識から離れられないときもありますよね?
これはルーツが違うからと言って偏見の目を持つべきではないという、大人にも大きな課題のように感じます。
そして「ファンターネ!」のやころには両親がおらず、8人兄弟で助け合って暮らしているという設定です。
「家庭環境の違い」は周りにいるどの人にも当てはまることで、それを違和感なく受け入れられるような社会になるといいですよね!
おかあさんといっしょ「ファンターネ!」のタイトルの由来から見る多様性について

「ファンターネ!」の原案・脚本を務めるのは、劇団「ゴジゲン」の松居大吾さんと目次立樹さんです。
この目次さんから「子どもたちはみんな種である」というアイデアが出てきたことから、「ファンターネ!」というタイトルになったそうです。
私にとって「新芽」ではなく「種」と表現したところが思わず唸ってしまうポイントでした。
「新芽」はその先の姿がある程度決まっていますが、その一方で
「種」はそれぞれ様々な形、大きさ、模様をしていてこれからどんな姿にもなっていくことが出来る象徴ということろでしょうか。
「みんなそれぞれ自分のやりたいようにやっていいし、行きたい方向に進んでもいい」というメッセージが込められているように感じ、
私たち親もまた、子どもの進む道を押し付けることがないように気をつけてあげないといけないと、反省もしました^^;
「ファンターネ!」のやころは、やりたいことに集中する性格で、読みたい本があると友達から誘われても断って本を読んだりするそうです。
そこには、「あなたがやりたいと思った気持ちを大切にしていいし、周りのみんなもそれを認めてあげられるようになろう」という、お互いを否定しない生き方を提示されているように感じますよね。

おかあさんといっしょの新しいキャラクターとその声優は誰?『ファンターネ!』が表現する多様性を考察!まとめ
おかあさんといっしょの新しい人形劇「ファンターネ!」のキャラクターとその声優さんをご紹介してきました。
その流れで、「ファンターネ!」が表現している多様性について私なりに考察してみましたが、いかがでしたでしょうか?
今回おかあさんといっしょ「ファンターネ!」について調べることによって
「『多様性』という言葉は最近よく聞くようになったけれど、『人とは違う』人を受け入れられているのか」を改めて考えさせられるきっかけとなりました。
案外、子どもたちの方が大人よりも周りと違うことを受け入れるのが早かったりもしますよね。
そういう素直さを持ち合わせている時期から、「多様性の当たり前」を教えてあげられると、より豊かな人間として成長してくれるかもしれないと期待の気持ちが出てきました♪
皆さんも「ファンターネ!」をお子さんやお孫さんと一緒に見ながら、いろいろな声がけをしてあげてくださいね!